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クロアチア宿 TOMAYA 苫屋

TOMAYA 苫屋

ここで住み込みのアルバイトとして働いている。

スプリットの旧市街からマルヤンの丘を背に進むこと約15分。一際背の高いクリーム色のビルディングが見える。ビルディングの基礎部分が高く、そこにはスプリットの雄「ハイデュク・スプリット」という地元サッカーチームのフラッグのグラフィティーが所狭しと描かれている。

そのビルディングの11階に宿「TOMAYA」はある。

朝目覚めると、朝が早いスプリットの街はもう動き始めている。街の息吹にもにたざわめきを聴きながら、リビングにある大きな両開きの出窓を開く。朝だというのにダルマチアの強い日射しが、ぼんやりと宙に浮いていたような自分の意識を覚醒させる。

一枚の写真のような景色の左側には、真っ青なアドリア海の碧色が。正面には深々とした緑の木々をたずさえたマルヤンの丘が見え、右側にはローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿跡を旧市街としてしまった独特の街並みが見える。街並みの中心にはペリスティル広場にそびえる大鐘楼ドゥイェ大聖堂が見える。

挽き立てのコーヒーの香りが部屋中に充満し、朝食を頼まれたお客様にサーブをする。今日はどこへいこうか、という好奇心に満ちたたくさんの顔を見ていると、こっちまで気分がウキウキしてしまう。人の楽しい波長というのは伝染するのだろう。

部屋の掃除、ベッドメーキング、洗濯などのルーティーンを終わらせてしまうと特にやることがない。ここに流れる時間があまりにもゆっくりゆっくり流れているせいなのか、日々のルーティーンワークも一つ一つを楽しく、丁寧に行うことができる。仕事という感覚はまるでない。

午後は自由時間。気ままに時を過ごす。何をすると決めるわけでもなく宿を飛び出し、その日の気分に合わせ時と遊ぶ。夏の街という形容詞がぴったりなスプリットの街はきれいなビーチもあり、歴史を感じさせる旧市街もあり、日帰りのエクスカーションも豊富だ。

宿に帰ると、リビングからスプリットの絶景の夕日を浴びながら、宿のオーナーとお客様が楽しく語らう声が聞こえてくる。宿のオーナーは、戦火のクロアチアの難民キャンプにボランティアとしてクロアチアに来た際に、クロアチアに恋をしてしまったということ。その恋の結末が「TOMAYA」という宿となって結実した。

オーナーの小さな体の中には、はちきれんばかりの情熱が垣間見れる。しかし、その情熱をすべて包み込むようなほがらかな人柄が人を惹き付ける魅力なのだろう。ヨーロッパ諸国では夏のリゾート地として名を馳せているクロアチアでも、日本ではまだ馴染みが浅いのだが、そのクロアチアにこの宿目当てに何度も足を運ぶ人も多いという。

お客様と宿との心暖かい交流がこの宿を支えている一番の要因なのかもしれない。

人は人それぞれ全く違う人生を歩んでいる。目の色、肌の色、考え方、育った環境、地域、パーソナリティー、運、人との出会い、野望、色々な要因が複雑にせめぎ合い、その人を構築している。その人がそれらの事象を構築しているのか、それらの事象からその人が構築されているのかはわからない。とにかくみんな違う。

だから、話を聞くととにかく面白い。話を聞きながら、ふっとその人の人生を感じることができる。そして、そんな話を聴きながら夜は更けていく。人の暖かさに触れると、遠く離れた愛する人を想いだす。あの暖かい場所へ帰りたいという気持ちが心を支配する。だが、まだ旅は終えれない。







そんな仕事をしています。ちょっとというかかなり自分の環境に酔っている文章なのでこっ恥ずかしいですが、宿の宣伝もかねてということでお許し下さい。宿のサイトもリンクしておいたので興味がある方、休みがある方はクロアチアでお待ちしています。以上宣伝でした。

スプリット 宿「苫屋」: 住所:11階 Pojsanska 25 Split 21000 Croatia(バスターミナル・駅・フェリー乗り場から徒歩7分)
電話番号 +385(0)21-572-658  携帯番号 +385(0)91-736-8101
※受付時間:現地時間→7:00~23:00・日本時間→14:00~6:00(午前) duie


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